- 供え物と献げ物の規定 (1-7章)
- 全焼の供え物
- 穀物の供え物
- 和解の供え物
- 罪祭の供え物
- 償いの供え物
それぞれの捧げ方と意味が詳細に規定されています。
- 祭司職の制定 (8-10章)
- アロンと息子たちの任命式
- 祭司としての務めの開始
- ナダブとアビフの死(不適切な供え物の結果)
- 祭司の行動規範
- 清さと汚れに関する規定 (11-15章)
- 清い動物と汚れた動物の区別
- 産婦の清めの規定
- 皮膚病に関する規定
- 衣服や家屋のカビに関する規定
- 体からの分泌物に関する規定
- 贖罪の日の規定 (16章)
- 年に一度の贖罪の儀式
- 大祭司の務め
- 二匹の山羊(主のための山羊とアザゼルのための山羊)
- 聖さの法典 (17-27章)
- 血を食べることの禁止
- 性的な関係についての規定
- 日常生活における聖さの規定
- 祭りの規定
- 安息日
- 過越祭
- 七週の祭り
- ラッパの祭り
- 仮庵の祭り
- 禧年(ヨベルの年)の規定
- 誓願に関する規定
レビ記の主要なテーマ:
- 聖さの追求
- 「あなたがたの神、主であるわたしが聖であるように、あなたがたも聖なる者となりなさい」
- 神との正しい関係を保つための指針
- 礼拝の秩序
- 適切な礼拝の方法
- 祭司の役割と責任
- 清めと贖い
- 罪からの清め
- 神との関係の回復
- 共同体の生活
- 社会的な規範
- 倫理的な行動基準
レビ記は、一見すると細かい規定の羅列に見えますが、その根底には神の聖さと、それに応答する人間の生き方という深いテーマがあります。これらの規定は、イスラエルの民が神との正しい関係を保ちながら、聖なる民として生きていくための具体的な指針として与えられました。
また、キリスト教の視点からは、レビ記の儀式や規定の多くが、後のキリストの贖罪の働きを予表するものとして理解されています。特に贖罪の日の儀式は、キリストの十字架での贖いの予型として解釈されています。